「なぜピンクや赤系の色は、青やアッシュよりも早く抜けてしまうのか?」という疑問には、毛髪科学的な根拠が存在します。美髪ケアを提唱する複数のヘアサロン発信情報によると、褪色が加速する最大の要因は染料分子の物理的特性と水分親和性にあります。
一般的に、青色系の酸化染料は分子が大きく、髪の内部(コルテックス)で結合して留まりやすい性質を持ちます。対してピンクやレッドなどの暖色系染料は、分子構造が比較的小さく設計されています。そのうえ、極性(水と馴染みやすい性質)が高いため、シャンプー時のお湯や水分に溶け出して外へ流出しやすいという決定的な弱点を抱えているのです。
さらに見逃せない盲点が「キューティクルの開閉条件」です。ブリーチ処理を受けた毛髪は親水化が進んでおり、水に濡れるだけでキューティクルが大きく開きます。そこに40度以上の熱いシャワーを当てたり、洗浄力の強い高級アルコール系界面活性剤で擦り洗いをしたりすると、内部のピンク染料は瞬時に洗い流されてしまいます。アイロンの熱(160度以上)による色素の熱変質・揮発も、褪色速度を加速させる致命打となります。