春大根の種まき時期で失敗しない!とう立ちを防ぐ2026年最新栽培法

春大根の種まき時期で失敗しない!とう立ちを防ぐ2026年最新栽培法

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「無事にとう立ちもせず、立派な大根が太った」と安心した瞬間、最後に待ち構えている最大の伏兵が「ス入り(鬆入り)」です。大根を切ったときに、内部の組織がスポンジ状にスカスカになり、水分が抜けてすじっぽくなってしまう現象を指します。

春大根は秋大根と異なり、収穫期が近づくにつれて気温が25℃、時には30℃近くまで跳ね上がります。気温が上昇すると地上部の葉からの蒸散作用が激しくなり、根に蓄えた水分や同化養分を葉が吸い上げて消費してしまいます。その結果、大根の中心部の細胞が壊死し、空洞ができてしまうのです。これがス入りの正体です。

ス入りを回避するための防衛策は、何よりも「収穫適期を1日たりとも逃さないこと」に尽きます。秋大根は真冬の畑にそのまま置いておいても長期間品質を保てますが、春大根に「据え置き保存」は一切通用しません。播種後の日数(通常はトンネル栽培で60〜65日、露地栽培で55〜60日前後)を逆算し、根の直径が6〜7cm程度になったら一気に収穫し切る潔さが求められます。

外見からス入りを見分ける現場の指標として、「外葉の黄変」と「葉柄の付け根のくぼみ」があります。大根の最も外側の古い葉が黄色く垂れ下がり始めたり、葉の付け根部分に小さな空洞(ス)の兆候が見えたりした時点で、すでに内部でス入りが進行しています。収穫作業は気温が上がりきる前の「早朝」に行うことで、水分をたっぷり含んだ甘くみずみずしい状態の春大根を味わうことができます。

吉田 誠
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吉田 誠

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