ネット上の掲示板やSNSでは「行ったら人生が終わるブラック企業」といった極論が散見されますが、これは企業実態の一面しか捉えていない重大な誤解です。
第一の盲点は、同社が推進してきた構造的な働き方改革の成果です。同社は数年前から「残業ゼロ」を本気で推進し、業務プロセスの徹底的な自動化とムダの排除を実施してきました。工場の自動化率向上や事務部門のDX化により、一人あたりの生産性を高めつつ、実労働時間を縮小させる取り組みを着実に進めています。有給取得率も大企業水準に達しており、単なる「人海戦術の労働搾取型企業」とは根本的に異なります。
第二の盲点は、M&A(企業の合併・買収)を通じた独自の企業再生力です。同社はこれまで国内外で70社を超える企業を買収してきましたが、大規模な人員削減を伴うリストラを行うことなく、規律ある経営手法とコスト管理を移植することで買収先をことごとく黒字化させてきました。「雇用を守りながら利益を出す」という経営哲学は、日本企業の再生モデルとして高く評価されるべき側面です。
また、ニデックの就職難易度に関しても誤解があります。ブランド力の高さから「超難関」と捉えられがちですが、特に工学部を中心とする技術系人材に対しては非常に広い門戸を開いています。出身大学の偏差値よりも「困難な課題に食らいつけるか」「課題解決の突破力があるか」といった現場での実行力を最優先で判定するため、学歴フィルターを超えて実力で這い上がりたい学生にとっては最大のチャンスが開かれた企業です。