Q1:奥歯に小さな穴が空いて黒くなっていますが、痛みがなければ様子見しても大丈夫ですか?
A1:様子見は絶対に推奨できません。奥歯は噛み合わせの強い圧力がかかる部位であり、エナメル質の下にある軟らかい象牙質へと虫歯がトンネル状に広がっているケースが非常に多いためです。「痛くない」のは病巣が浅いからではなく、神経に達する寸前の無症状期であるか、すでに神経が死んでいる可能性があります。早急にレントゲン撮影で内部の広がりを確認してください。
Q2:詰め物が取れて穴が空いてしまいました。仕事で1週間歯医者に行けない時の注意点は?
A2:まず取れた詰め物を小さなケースに保管し、受診時に必ず持参してください。穴が空いた部位には食べかすが挟まりやすくなりますが、爪楊枝などの鋭利なもので強く突かないようにし、食後にぬるま湯でブクブクとうがいをして清潔を保ちます。また、残った歯の壁が非常に薄くなっているため、硬い食べ物は避け、反対側の歯で噛むよう意識してください。市販の接着剤等で自己接着するのは絶対にNGです。
Q3:ドラッグストアで売っている一時的な歯の詰め物(補修材)で穴を塞ぐのはダメですか?
A3:原則としておすすめできません。穴の内部を無菌化する器具や薬剤がない一般家庭で表面だけを塞ぐと、虫歯菌や嫌気性細菌を内部に密閉してしまい、菌が急激に増殖して激痛や骨髄炎を引き起こす危険性があるためです。一時的な保護であっても自己判断で充填せず、清潔を保ちながら早期に専門医の処置を受けてください。
Q4:歯医者の初診では、いきなり歯を大きく削られたり麻酔を打たれたりしますか?
A4:原則として、初診時にいきなり無断で大きく削ることはありません。現代の標準的な歯科医療では、初診時は問診、口腔内写真撮影、X線検査(レントゲンやCT)などを行って現状を正確に診断し、治療計画を患者に説明・同意(インフォームド・コンセント)を得てから本格的な処置に入ります。激痛がある場合の除痛処置を除き、まずは検査と相談からスタートしますのでご安心ください。
Q5:歯の穴の痛みがひどい時、市販のロキソニンやバファリンは効きますか?
A5:一時的な除痛効果は十分に期待できます。特にロキソプロフェンやイブプロフェンなどの抗炎症鎮痛薬は、神経の炎症に伴う強い痛みを一時的に和らげてくれます。ただし、鎮痛薬は痛みの感覚を麻痺させているだけであり、虫歯菌を殺菌したり穴を治したりしているわけではありません。薬の効果が切れるとさらに強い痛みに襲われることが多いため、痛みが治まっている間に必ず歯科医院の受診予約を入れてください。