DREAMS COME TRUEの『何度でも』は、順風満帆なスタジオワークから軽やかに生まれた曲ではありません。制作当時、バンドは楽曲のクオリティに対して極限までストイックに向き合っており、作曲を担当した中村正人と作詞・ボーカルを担当した吉田美和の間で、妥協なき試行錯誤が繰り返されました。
中村正人が提示した複数のデモ音源に対し、吉田美和は強い覚悟を持ってメロディと歌詞を模索しました。制作過程において彼女がプレッシャーと闘い、時に涙を流しながら言葉を絞り出したというエピソードは、ファンの間でも語り草となっています。生半可な励ましや薄っぺらい綺麗事では届かない感情を形にするため、自身の心の一番深い場所を削るようにして歌詞が書き上げられました。
泥臭くも力強いバンドサウンドと、感情をストレートにぶつけるボーカルテイクの融合は、そうした壮絶な産みの苦しみを経て結実したものです。完成したトラックを聴いたスタッフ一同が圧倒されたという逸話は、楽曲に宿る並々ならぬ熱量を如実に物語っています。