2018年は、洗練されたストーリーテリングと都市部の若者文化を反映したロマンティック・コメディの当たり年でもありました。ベトナム映画ラブコメおすすめとして今なお根強い支持を誇るのが、前述の『Chàng Vợ Của Em』です。キャリア志向で家事が苦手なヒロインと、妹のために家事代行を引き受けた心優しい元陸上選手の同居生活を描き、男女の役割観に対する固定観念をユーモラスに解きほぐしました。
また、日本との国際共同製作として注目を集めた『Nhắm Mắt Thấy Mùa Hè(Summer in Closed Eyes)』も見逃せません。北海道東川町を主な舞台に、父親を探しに日本を訪れたベトナム人女性と日本人カメラマンの心の交流を描いたインディペンデント作品です。四季の美しい風景と繊細な感情描写が反響を呼び、ベトナム映画の国際展開における新たな可能性を示しました。
さらに、年末には日本の人気ドラマを原作とした『Hồn Papa Da Con Gái(パパとムスメの7日間)』が公開され、父親役のタイ・ホア(Thái Hòa)と娘役のカイティ・グエン(Kaity Nguyễn)による息の合った演技合戦が大ヒットを記録。多様なアプローチで観客を飽きさせないラインナップが揃っていました。