野球ヘルメット内側修理の落とし穴!接着剤Diyの危険と正しい直し方

野球ヘルメット内側修理の落とし穴!接着剤Diyの危険と正しい直し方

野球ヘルメット内側修理の落とし穴!接着剤Diyの危険と正しい直し方に関する専門家の意見を丁寧に解説いたします。

練習後にヘルメットの内装から黒いカスが出たり、ヘルメットの内側がボロボロになる原因の多くは、ウレタンスポンジの「加水分解」にあります。ウレタン素材は空気中の水分や汗、頭皮の皮脂、熱と反応して徐々に結合が分解され、最終的に粉状になって崩壊していきます。特に通気性の限られる道具バッグの中に密閉保管していると、劣化のスピードは一気に加速します。

とりわけ頻発するのが、ヘルメットの耳あてスポンジの剥がれです。着脱時に最も強い摩擦と引っ張る力が加わる耳あて部分は、接着面の糊(のり)が汗で溶け出し、気がついたときには端からめくれてしまうケースが後を絶ちません。

「多少スポンジが薄くなっても、外側の硬いプラスチックが無事なら大丈夫」と考えるのは大きな誤りです。内装パッドの役割は単なる被り心地の向上ではなく、打球や送球が直撃した際の衝撃エネルギーを分散・吸収することにあります。クッション性を失ったヘルメットを着用し続けることは、万が一の死球時に脳へダイレクトに衝撃を伝えることと同義であり、重大な事故を引き起こす引き金になりかねません。

中村 さくら
著者

中村 さくら

エンタメ・カルチャー業界の深掘り取材を得意とし、現場のリアルな声をお伝えします。