『ドロップ』は品川ヒロシ監督の中学時代の実体験をベースにした自伝的小説からスタートしており、登場人物の多くに実在のモデルが存在することが広く知られています。では、あまりに規格外な強さを誇る赤城と加藤にも実在モデルがいたのでしょうか。
品川監督のインタビューや過去のトークライブによれば、「赤城と加藤も当時の地元(狛江)に実在した恐ろしい先輩たち」がベースになっています。当時の狛江エリアは不良文化が色濃く、近隣の世田谷や調布といった激戦区との抗争が日常茶飯事でした。その荒れた環境下で、地元を束ねて他地域の不良たちから恐れられていた実在の人物像が、作中の2人に投影されています。
漫画的な誇張が含まれているとはいえ、彼らの放つ生々しい緊張感や暴力のリアリティは、原作者が肌で感じた実在の不良たちの空気感そのものが反映されているからに他なりません。