1970年代中盤といえば、日本全国でフォークソングブームが最高潮を迎えていた時代です。中村雅俊が劇中でギターを弾きながら歌う姿に憧れ、なけなしの小遣いを握りしめてアコースティックギターを買いに走った若者が街にあふれました。
『ふれあい』の楽譜やギターコード譜が現在に至るまで音楽ファンに親しまれている大きな理由は、親しみやすく美しいコード進行にあります。基本キー(Am/イ短調)で演奏されるコードは、Am、Dm、E7、G7、Cといったギター初心者が最初に覚える基本的なローコードが中心で構成されています。
指先を痛めながら初めて1曲通して弾けるようになった曲が『ふれあい』だったというギタリストは数知れません。シンプルなアルペジオやスリーフィンガーの爪弾きがそのまま歌の情緒を引き立てる構成は、アコースティック音楽の教材としても極めて完成度が高く、音楽教室やコード検索サイトでも常に上位のアクセスを集めています。