鴨頭嘉人氏に「宗教団体を立ち上げているのではないか」という疑惑が向けられる最大の理由は、一般的なビジネス講演の枠を超えた儀式的一体感にあります。講演会やセミナーの場では、登壇者と聴衆が「いいね!」と声を合わせ、ハイタッチを交わし、時に涙を流しながら抱き合うシーンが頻繁に見られます。この光景をSNSの切り抜き動画などで目にした外部のユーザーが、「新興宗教の集会そのものだ」と強い違和感を抱くことが噂の発端です。
法人登記および公式発表資料を確認すると、同氏の事業母体は株式会社東京カモガシラランドをはじめとする一般企業群であり、文化庁が所管する宗教法人法上の「宗教法人」ではありません。神仏の教義や信仰を直接広める活動ではなく、あくまで「話し方」「リーダーシップ」「モチベーション向上」を商材とした教育・啓発ビジネスを展開しています。
この強烈なスタイルのルーツは、同氏のマクドナルド経歴に色濃く残っています。日本マクドナルドに25年間勤務し、最優秀店長賞「プレジデント大賞」を受賞した実績を持つ鴨頭氏は、アルバイトスタッフの士気を極限まで高める米国流のポジティブストロークや承認文化を徹底的に叩き込まれました。「人間を承認によって劇的に変える」という成功体験が、現在の講演手法の根幹を形作っています。