こうした科学的エビデンスの蓄積を受け、オフィス家具産業やインテリアデザイン業界のトレンドも劇的に変化している。かつて主流だった均一で無機質なオフィス空間から脱却し、作業者のメンタルウェルビーイングと集中力を高める空間デザインが急速に普及し始めた。
中でも関心を集めているのが、視界の正面に位置する壁紙に落ち着いたペールブルーやサージグリーンをアクセントとして取り入れる手法だ。部屋全体を改装しなくても、ワークスペースの正面に位置する壁紙の色を変えたり、デスク天板の質感にマットな青緑系を配したりするだけで、脳への刺激は最適化される。手軽に導入できるイノベーションとして、在宅ワーカーや先進企業のオフィスデザインにおいて標準的な手法となりつつある。