この現象を語る上で絶対に外せないのが、制作元であるレベルファイブの懐の深さだ。通常であれば、このような組織投票やネットの暴走に対して悲観的な対応を取るか、無効化する企業も少なくない。
しかし、当時の運営陣は違った。ネット民の熱量を拒絶するどころか、しっかりと受け止め、人気投票の結果通りに五条勝をフィーチャーした限定壁紙を制作・配信してみせたのだ。さらに、その後のシリーズ作品や派生コンテンツでも、絶妙な塩梅で彼を登場させ続けるという粋な計らいを見せた。ユーザーの悪ノリを潰すのではなく、公式自らがエンタメとして昇華させる——この柔軟な姿勢こそが、五条勝という一発ネタを永続的なレジェンドへと育て上げた最大の要因だろう。