ここ数年でドラマ制作の常識は完全に覆された。映画並みの予算と数ヶ月に及ぶ長期間の撮影、そしてトップクラスの映画監督やスタッフが参画することによって、極上のサスペンスドラマが次々と誕生している。数分ごとに視聴者の予想を裏切る緻密な脚本と、映画館の暗闇に匹敵する影の描写は、かつてのテレビドラマの枠を完全に超え去った。
リビングの有機ELテレビや高性能スピーカーの普及も、このトレンドを後押しする。1話完結の提示にとどまらず、シリーズ全体を通して映画一本分以上の濃密なサスペンスを体験させる手法は、視聴者を途切れなく画面へ引きつける。映画とドラマのクオリティ差が消滅した時代だからこそ、物語の力そのものが問われている。