今年のトレンドを解読する鍵は、「一枚で着ない」という選択肢の広がりにある。
オープンカラーシャツの胸元から覗かせる。あるいは、メッシュニットの下に仕込む。これまで「無地Tシャツ」が担っていたインナーのポジションを、ノースリーブが急速に奪い取っている。首元や脇から覗く独特のカットラインが、着こなしに奥行きと抜け感を生み出すからだ。
「Tシャツだと袖が重なってゴワつく。でもノースリーブなら、上着を羽織っても肩まわりが驚くほど軽やかになる」。セレクトショップのスタイリストは、その実用的なメリットを強調する。重ね着の不快感を解消しつつ、スタイルを立体的に見せるテクニックとして、都市の大人たちに重宝されている。