佐世保小6女児殺害事件の根底にあったのは、日常の小さな擦れ違いと、それがデジタル空間で過熱したプロセスだった。加害女児と被害女児の間に生じた交換日記や個人サイトの書き込みをめぐる確執が、最終的に取り返しのつかない悲劇を引き起こすこととなった。
2000年代初頭は、誰もが簡単に自分のホームページを持てるようになった黎明期である。言葉の重みや文字によるコミュニケーションのリスクを子供たちが十分に理解しないまま、デジタル空間に放り出されていた。2ちゃんねるを中心とする当時の掲示板文化は、そのセンセーショナルな側面を面白がり、悪意なき好奇心で事件を玩具化してしまったと言わざるを得ない。