「産後わずか1ヶ月で生理が来るなんて、早すぎて身体がおかしいのではないか」という不安に対する産婦人科医の見解は、「極めて稀ではあるものの生理の可能性はあるが、多くは悪露(おろ)の遷延・再燃である」という見立てに集約されます。
分娩後、剥がれ落ちた胎盤の付着面や子宮内膜から分泌される血液混じりの分泌物を悪露と呼びます。通常、悪露は産後数日の鮮血から始まり、赤色から褐色、黄色、そして産後3〜4週間をかけて白っぽい帯下へと段階的に変化します。しかし、産後1ヶ月を迎えて床上げをし、急に家事や育児の運動量を増やしたタイミングで、治まりかけていた傷口から再び「鮮血」が滲み出し、生理と見間違う事態が頻発します。
両者を見分ける最大の判断材料は、「出血の性状の推移」と「排卵の有無」です。以下の指標を客観的に観察することが、自己判断によるトラブルを防ぐ防波堤となります。
日本産科婦人科学会の指針でも示されている通り、産後1ヶ月の段階で産後1ヶ月 生理 悪露 違いを視覚だけで正確に切り分けるのは容易ではありません。「生理だから様子を見よう」と放置した結果、後述する子宮復古不全の重症化を招くリスクがあるため、慎重なモニタリングが求められます。