Aqua Timez「等身大のラブソング」誕生秘話と再結成の真相

Aqua Timez「等身大のラブソング」誕生秘話と再結成の真相

今注目を集めている Aqua Timez「等身大のラブソング」誕生秘話と再結成の真相について、詳しいまとめをご紹介しています。

Aqua Timezのフロントマンであり、すべての歌詞を紡ぎ出した太志(Vo)。「等身大のラブソング」を語る上で欠かせないのが、サビの冒頭で強烈に響き渡る「百万回の『愛してる』なんかよりも ずっとずっと大切にしなきゃいけないものがある」というワンフレーズです。

当時のインタビューや後年の手記において、太志は楽曲制作時の心境をこう吐露しています。青年期の太志は、他者に対して自分を大きく見せようとしたり、耳ざわりの良い甘い言葉で関係性を取り繕おうとする自らの弱さに強い嫌悪感を抱いていました。恋愛ソングに溢れる「愛してる」という便利な定型句を安易に口にすることで、肝心の「相手の痛みに寄り添うこと」や「日々の些細な約束を守ること」がおろそかになってはいないか——。そんな自己嫌悪と痛烈な内省が、この楽曲の原点となりました。

歌詞中盤に登場する早口のスポークンワーズ・ラップパートでは、男としての情けなさや頼りなさ、お金や名声を持たない若者のリアルな苦悩がこれでもかと並べられます。しかし、だからこそ後半の「不器用でもいいから、隣にいる君を裏切らない」という決意が、圧倒的な説得力を帯びて聞き手の胸を突くのです。美辞麗句で塗り固めたフィクションではなく、爪先立ちをやめてかかとを地面につけた「等身大」の告白だったからこそ、世代を越えて魂を揺さぶり続けました。

橋本 菜々子
著者

橋本 菜々子

グルメと旅を愛するフリーライター。全国各地の隠れた魅力を独自の視点から紹介します。