実在する組織の代表格として必ず名前が挙がるのがフリーメイソンだ。中世ヨーロッパの石工職人組合(ギルド)をルーツに持ち、近代に入ると啓蒙思想の影響を受けながら世界的な友愛団体へと進化を遂げた。シンボルマークであるコンパスと定規は、元々は建築技術の機密を守るための符牒だったが、やがて倫理観や哲学的な教えを意味するアイコンへと変容していった。
一方、過激な政治改革を目指した組織として知られるのがイルミナティである。1776年にバイエルン王国で哲学者アダム・ヴァイスハウプトによって結成されたこの組織は、封建制度や権威主義的な教会への反発から誕生した。既存の権力構造を打破しようと暗躍したものの、政府による弾圧を受け、結成からわずか数年で公式には消滅を余儀なくされた。しかし、その過激な思想と秘密主義は、後世の想像力を強く掻き立てることとなる。