15年以上にわたり良好な関係を保ちながら、なぜ二人は入籍という法的手続きを踏まないのでしょうか。その背景には、双方が20代で経験した手痛い離婚劇と、そこから導き出した人生観の転換が存在します。
内田有紀さんは2002年12月、ドラマ『北の国から 2002遺言』で共演した俳優の吉岡秀隆さんと結婚し、芸能界を一時引退しました。しかし、長期にわたるロケによるすれ違いや、専業主婦として家庭に閉じこもることへの孤独感、価値観の相違などが重なり、2005年12月に離婚。2006年に女優復帰を果たした際、「自分の足で立ち、社会とつながり続けること」の尊さを痛感したと語っています。
一方の柏原崇さんも、2004年6月に女優の畑野ひろ子さんと結婚したものの、同年12月に路上での通行トラブル(傷害事件)を起こして芸能活動の自粛を余儀なくされます。この事件による精神的重圧や立場の変化が影響し、2006年2月に離婚に至りました。
一度「法律婚の破綻」を経験した二人は、婚姻届という紙一枚の契約が幸福を保証するものではないという共通認識を持っています。また、二人の間に子どもがいないことも、戸籍制度に固執する必要性を薄れさせています。制度による縛りを排し、「いつでも離れられる自由がある中で、それでも毎日隣にいることを選び続ける」という緊張感と敬意こそが、関係性を長続きさせる最大の秘訣となっています。