公募展や企業の交通安全啓発イベントで選ばれる優秀作には、時代を照らし出す鏡のようなリアルさがある。例えば、「スマホ見ず 前を見るのだ 目的地」や「孫の声 会うまで焦るな アクセルを踏むな」といった日常のふとした隙を突く作品だ。最近では、車内に標準搭載されつつあるドライブレコーダー映像に映ったヒヤリハット体験をもとに詠まれた川柳も増えている。
こうした作品は単なる笑い話では終わらない。「ドラレコが見ていた自分の車線変更」「慣れた道 一瞬の油断が命取り」といった作品は、ハンドルを握るすべての人にとって他人事ではない。誰しもが経験のあるヒヤリとした瞬間を五七五のリズムに乗せることで、教訓がすんなりと頭に染み込んでいくのだ。