ディレクターの野村哲也をはじめとする開発陣が挑んだのは、まったく異なる二つの世界観を完璧に融合させるという前代未聞の試みだった。スクウェア・エニックスが得意とするドラマチックでダークなファンタジーと、ウォルト・ディズニー・カンパニーが長年培ってきた親しみやすく夢に満ちた世界観。一見すると相反する要素が、見事な調和を保っている。
ドナルドダックという世界中で愛される歴史的キャラクターを、単なるゲストではなく物語の重厚なストーリーラインに組み込んだ手腕は秀逸だ。彼の存在が、重くなりがちな世界観に適度なユーモアと温もりをもたらし、あらゆる世代のプレイヤーを惹きつける原動力となった。