もう一つの柱である網膜直接描画技術(RETISSAシリーズ)は、かつてのエンタメ・ガジェット路線から、医療・ウェルネス機器へのシフトを極めて現実的な戦略として推し進めている。眼科領域における視野検査装置や、ロービジョン者向けの医療機器認定に向けたアプローチが着実に前進中だ。
一般消費者向けスマートグラス市場での直接勝負は、巨大IT企業との資金力勝負やコスト面での壁に阻まれた感は否めない。しかし、専門医療や産業用作業支援といった高付加価値なニッチ領域への特化は、粗利益率の改善という明確な形で実を結び始めている。無用なキャッシュアウトを抑えつつ、堅実な売上基盤を築く方向へ舵を切った形だ。