日常的に漢字の並びとして見かける「々」ですが、正式名称は「同の字点(どうのじてん)」といいます。広義には、同じ文字を重ねるときに用いる「踊り字(おどりじ)」「畳字(じょうじ)」「繰り返し記号」という記号群に分類されます。
結論から言うと、「々」単体に対する固有の訓読みや音読みは存在しません。「人々(ひとびと)」であれば「びと」、「様々(さまざま)」であれば「ざま」、「時々(ときどき)」であれば「どき」と発音するように、直前の漢字の音訓をそのまま引き継ぐ性質を持っています。
辞書や文字コード規格上でも漢字としては登録されておらず、句読点(、。)や中黒(・)と同じ約物(やくもの=文章を整えるための記号)として扱われています。「々」を単独で発音したり、単体で意味を持たせたりすることは日本語の文法上できません。