「何を食べるか」を決める主語も、人間からAIへと移りつつある。スマートウォッチや指輪型ウェアラブル端末からリアルタイムで送信される心拍数、睡眠の質、血糖値トレンド、そして昨夜の食事データ。これらを解析した専用アプリが、その日の体に最適な栄養素を割り出し、提携キッチンへ自動で調理リクエストを出す。
「午後の集中力を切らさない低GI弁当」や「昨晩のアルコール摂取をケアする肝機能サポート重」といったカスタマイズメニューが、注文者の意思を介さずとも昼12時にオフィスへ届く。健康意識の高いビジネスパーソンを中心に、予防医学としてのデリバリー食利用が急速に拡大している。