1967年、脈動する謎の電波(パルサー)を初めて受信した天文学者ジョスリン・ベルらは、その送信源に冗談めかして「LGM-1(Little Green Men 1)」と名付けた。科学者たちにとって、それは解明不能なシグナルに対する最大の敬意とユーモアの表現だった。
そして今年、南米の巨大電波望遠鏡陣が捉えた非周期的なパルス信号に対し、天文学コミュニティでは再びそのコードネームがささやかれている。もちろん、今回も本物の異星人がビームを送ってきたと本気で信じる研究者は皆無に等しい。しかし、複雑な観測現象を説明する際のメタファーとして、この古くも新しい呼称が今なお機能している点は極めて興味深い。