郡山の食を語る上で決して外せないのが、創業以来地元の味を守り続けている老舗「福豆屋」の存在だ。JR東日本が主催する東日本最高峰の駅弁コンテストで評価を確立した同店の「海苔のりべん」は、まさに全国の駅弁ファンを魅了して止まない名品である。
一見するとシンプルな海苔弁当だが、二段重ねになったご飯の間に仕込まれた特製出汁煮やおかかの風味が絶妙に絡み合う。郡山駅のホームや改札前でこの弁当を買い求め、新幹線に乗り込む出張客の姿はすっかりおなじみの光景だ。丁寧な仕込みが光る和食の真髄が、四角い容器の中にぎっしりと詰まっている。