芸能界には「序列」や「格」という目に見えない壁が存在する。常に主演を張り続けているトップ俳優が、若手俳優が主演を務める連続ドラマの第1話だけに登場したり、中盤の重要人物としてゲスト参加したりする際、そのまま通常の「脇役」として名前を並べるわけにはいかない。
もし名前を普通に並べてしまえば、「あの名優が脇役に格下げされた」という余計な邪推を生みかねないからだ。事務所側としても、タレントのブランド価値を守る義務がある。そこで登場するのが特別出演というマジックワードだ。「あえて特別な理由があって、このポジションで出てもらっている」という公式な姿勢を示すことで、役者のプライドと格付けを守りつつ、作品自体のクオリティを一気に高める効果を生み出している。