東京の湾岸部は今、巨大な地殻変動の真っ只中にある。官民一体で推進される「TOKYO BAYベイエリア再開発プロジェクト」の波は、オフィスビルや高層タワーマンションの建設にとどまらず、緑地計画の概念そのものを塗り替えた。その象徴的事業の一つが「芝浦中央公園ドッグラン整備事業」の発展形だ。
このエリア一帯の舵取りを担う東京都港区役所は、区民アンケートで上位に挙がり続けた「安全で上質な犬の遊び場」の整備に本腰を入れてきた。清家あい区長が掲げる「区民生活の質(QOL)向上とダイバーシティ社会の共創」の文脈において、ペット関連インフラは優先課題として位置づけられている。周辺のホテルや商業施設も呼応し、愛犬同伴宿泊やカフェテラスを次々と新設。これによって、遠方からも人が訪れる「都市型ドッグラン・ペットツーリズム」という新たな経済圏が急速に立ち上がった。