テキストベースの掲示板ネタだったこの言葉を、全国的な視覚的ミームへと決定付けたのが2013年の夏の甲子園(第95回全国高校野球選手権記念大会)でした。
2013年8月17日に行われた3回戦、前年に春夏連覇を達成し、森友哉選手(現オリックス・バファローズ)らを擁して圧倒的な優勝候補筆頭に挙げられていた大阪桐蔭(大阪)と、山形県勢として躍進を期す日大山形(山形)が激突。球場スタンドには、大阪桐蔭を熱心に応援するファンが掲げた「負ける気せえへん地元やし」という手書きの高校野球の応援看板(応援ボード)が掲げられていました。
試合前の下馬評では「絶対王者・大阪桐蔭の優位」が圧倒的多数を占めていましたが、いざ試合が始まると日大山形が粘り強い野球を展開。結果は3-4で大阪桐蔭が惜敗するという、大会最大の波乱が巻き起こりました。地元・近畿勢としての絶対的優位性を信じた応援ボードのメッセージと、強豪が敗れ去るという劇的な試合結果のコントラストがテレビ中継やSNSを通じてリアルタイムで拡散され、高校野球における伝説のフラグ回収としてネット史に刻まれることになったのです。