カード選びにおいてネット上で誤解されがちな2つの重要項目が、「不正利用補償と安全性」および「ETCカード発行可否」です。
「デビットカードは口座直結だから不正利用されたら全額盗られて終わり」という言説が一部で見られますが、これは完全な誤解です。現在発行されている国際ブランド付きデビットカード(Visa、Mastercard、JCBなど)には、クレジットカードと同等の不正利用補償規定が標準装備されています。万が一第三者に不正利用された場合でも、銀行への届出日から60日以内であれば被害額が補償される仕組みが整っています。
ただし、補償手続きが完了して口座にお金が戻るまでに数週間から数か月のタイムラグが発生する場合があり、その間は手元の生活資金が一時的に拘束されるリスクがあります。一方、クレジットカードの場合は請求確定前に対処できれば手元資金を減らさずに済むため、事後対応における精神的安心感に差があるのは事実です。
また、ETCカード発行可否についても注意が必要です。ETCレーンは時速数十キロで通過する車両の通信を瞬時に処理するため、残高不足によるバーの開かない事故を防ぐ目的から、原則として即時決済のデビットカードにはETCカードが紐付けられません(一部の北國銀行等を除く)。高速道路を頻繁に利用するドライバーにとって、クレジットカードの保有は実質的な必須条件となっています。