かつて評論家のイザヤ・ベンダサンが『日本人とユダヤ人』の中で「日本人は水と安全はタダで手に入ると思っている」と喝破したように、日本人の衛生感覚は世界でも類を見ない例外的な環境によって育まれています。
海外渡航にあたっては、日本の常識を一度リセットし、心理的にも「水は対価を払って安全を確保するもの」という自律的な境界線を引く必要があります。
渡航時に慎重な行動をとるべき人の基準
- 乳幼児・高齢者:腸内細菌叢が未熟または抵抗力が弱く、微量の水質変化で脱水症状を起こしやすい。
- 過敏性腸症候群(IBS)など胃腸が敏感な体質:硬水(硬度150mg/L以上)の摂取で腸が刺激され激痛を伴う下痢を起こすリスクが高い。
- 途上国・衛生インフラ過渡期エリアへの渡航者:歯磨き・洗顔時の口元への流水接触を厳格に避ける管理が必要。