日常会話で使われる「アレルギー体質」という言葉は、医学的には主にアトピー素因(Atopic diathesis)を持つ状態を指します。日本アレルギー学会のガイドライン等によると、アトピー素因とは「家族歴・既往歴(気管支喘息、アレルギー性鼻炎・結膜炎、アトピー性皮膚炎のいずれか、あるいは複数の疾患)があること」、または「アレルゲンに対してIgE抗体を産生しやすい素因」と定義されています。
人間の免疫システムは、本来ウイルスや細菌などの外敵から身を守るために機能しています。しかし、花粉やハウスダスト、特定の食物といった無害な物質に対しても免疫が過剰に反応し、排除しようとして自らの組織を攻撃してしまう状態がアレルギー反応です。このスイッチが入りやすい人の特徴として、皮膚のバリア機能の脆弱性や自律神経の乱れ、粘膜の過敏性などが挙げられます。