高校野球の選手宣誓はどう決まる?涙を誘う名言全文と決定の真相

高校野球の選手宣誓はどう決まる?涙を誘う名言全文と決定の真相

高校野球の選手宣誓はどう決まる?涙を誘う名言全文と決定の真相の真相や最新動向に迫る! わかりやすい言葉でご紹介しています。

甲子園の選手宣誓が国民的ニュースとして大きく報じられるようになった背景には、時代ごとの困難を乗り越えようとする球児たちの真摯なメッセージがありました。日本中の記憶に刻まれた名言の数々を、当時の背景とともに振り返ります。

東日本大震災の悲痛と希望を背負った石巻工業・阿部翔人主将(2012年春)

高校野球史上で最も人々の心を揺さぶったと言われるのが、第84回センバツにおける宮城県・石巻工業高校の阿部翔人(あべ・しょうと)主将による宣誓です。未曾有の大津波からわずか1年後、傷跡が色濃く残る被災地から21世紀枠で出場した同校の主将は、自らの被災体験と全国への感謝を震える声で堂々と語りかけました。

「宣誓。東日本大震災から1年、日本は復興への歩みを確実に進めています。しかし、被災地では今もなお、苦しく厳しい生活が続いています。人は誰しも、助け合わなければ生きていくことはできません。絆という言葉がこれほど心に響いた1年はありませんでした。私たち高校球児にできること、それは全力でプレーし、最後まであきらめない姿をお見せすることです。私たちは、支えてくださったすべての方々に感謝し、被災地に希望の光を灯せるよう、一球一球に魂を込めてプレーすることを誓います」

当時、阿部主将は宣誓文を夜遅くまで推敲し、実家を流された仲間や避難所生活を送る地域住民への思いを一文字一文字に落とし込みました。言葉の端々に宿る「当事者の生々しい決意」は、球場にいた観客だけでなく、テレビ中継を見つめていた数千万人の胸を打ちました。

阪神・淡路大震災の傷跡の中で響いた育英・飯田宏行主将(1995年春)

第67回センバツは、大会開催すら危ぶまれた阪神・淡路大震災の直後に開幕しました。地元・兵庫の育英高校主将だった飯田宏行選手が引き当てた選手宣誓は、被災地で生きる人々にとっての大きな灯火となりました。

「宣誓。阪神・淡路大震災から2か月余り、被災地神戸から甲子園にやってきました。被災した方々が力強く立ち上がっていく姿を見て、私たちは大きな勇気をもらいました。今、大好きな野球ができることに感謝し、全国の球児とともに、勇気と感動を与えられるよう全力で正々堂々とプレーすることを誓います」

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。