法的にセーフであるとはいえ、退去立ち会い時の不要な押し問答や精神的ストレスは極力避けたいのが本音だろう。そこで注目を集めているのが、引き抜いた後に穴がほとんど目視できなくなる特殊形状のピンや専用フックである。
文具・インテリア市場で長年圧倒的な支持を誇る「ニンジャピン」は、断面がV字形状になっているのが最大の特徴だ。一般的な円形針が壁紙の繊維を丸く押し広げて穴を穿つのに対し、V字形状は壁紙の繊維をスリット状に「裂いて押し分ける」構造をとる。そのため、ピンを抜いた瞬間に壁紙の弾性によって繊維が元に戻り、抜き跡がほとんど消えてしまう。SNSやレビュー検証でも「ニンジャピンの評判」は極めて高く、「どこに刺したか本人すら探せない」という声が多数を占める。
一方、低コストで手に入るダイソーの壁掛けピンの穴跡については、製品ごとの見極めが必要だ。100円ショップの極細ピンも肉眼では目立たないレベルに抑えられるものの、針先の研磨精度に個体差があり、引き抜く際にクロスの表面をわずかに毛羽立たせてしまう事例が報告されている。数年間にわたる長期設置や、確実な隠蔽性を求めるのであれば、精度が担保された専門ブランドの選択が無難である。
以下は、現在市場で入手可能な代表的ピン・固定アイテムの性能と退去リスクを客観的に比較したデータである。