胃からの口臭に悩む人が陥りがちな最大の落とし穴が、「飲むだけで胃の臭いを消す」と謳う市販サプリメントへの過剰な依存です。
ドラッグストアや通販で手に入る胃の不調向け口臭サプリの多くは、ローズオイルやミントオイル、クロロフィルなどを配合したマスキング剤です。これらは一時的に強い芳香成分で臭気をごまかす効果は期待できるものの、胃粘膜の炎症を治癒したり、低下した消化酵素の分泌を促したりする医薬品的な作用機序は持ち合わせていません。
むしろ、胃酸過多の状態で刺激の強いメントール系サプリを大量に摂取すると、胃粘膜への刺激となって炎症が悪化し、かえって胃酸過多による口臭改善を遠ざけてしまうリスクすらあります。サプリメントはあくまで食生活の補助やエチケット用と割り切り、根本的な胃粘膜の修復には消化器内科での適切な処方薬(プロトンポンプ阻害薬や胃粘膜保護剤)を選択するのが医学的な王道です。