ネット上の情報や留学フォーラムでは、学位区分に関する誤った認識が散見されます。キャリアを損なわないために是正すべき代表的な誤解を検証します。
誤解1:「得点が60点台だからギリギリの及第点である」
前述の通り、英国の採点基準における60点は米国の「Grade B+」、日本の「優(80点相当)」に該当します。英国の採点官は70点以上を「学術誌にそのまま掲載できるレベル」と位置付けているため、60〜69点の範囲は完全に堅実なエリート層のスコアです。自身のスコアが62点や65点であっても、決して卑下する必要はありません。
誤解2:「大学のネームバリューがあれば2:2でもカバーできる」
「名門校の2:2」と「中堅校のファースト / 2:1」が市場で比較された場合、英国およびヨーロッパの採用現場では後者が優遇されるケースが少なくありません。企業側の採用管理システム(ATS)が学位区分でフィルタリングをかける際、大学名よりも「2:1以上」のフラグが優先して処理されるためです。大学のブランド力にあぐらをかき、学位ランクを落とすことは致命的な戦略ミスにつながります。