吃音症を公表した芸能人の真相|人気俳優や芸人が語る苦悩と克服法

吃音症を公表した芸能人の真相|人気俳優や芸人が語る苦悩と克服法

吃音症を公表した芸能人の真相|人気俳優や芸人が語る苦悩と克服法の注目ポイントを詳しく解説してご紹介します。

視野を世界に広げると、歴史に名を残すリーダーやグローバルスターの中にも、吃音を克服・コントロールして偉業を成し遂げた人物が多数見当たります。彼らの共通点は、吃音を「隠すべき恥」として葬り去るのではなく、表現やコミュニケーションを研ぎ澄ますための起爆剤にした点です。

世界的シンガーソングライターのエド・シーランは、幼少期に重い吃音を患っていました。言語療法に通うも劇的な改善が見られなかった彼を劇的に変えたのは、ヒップホップ界のレジェンドであるエミネムのアルバム『ザ・マーシャル・マザーズ・LP』でした。エミネムの超高速ラップを完璧に模倣して歌い切るトレーニングを繰り返すうちに、言葉の引っかかりが自然と解消され、現在の卓越したボーカルスタイルとリリック構築の礎が築かれました。彼はチャリティイベントで「吃音は君を特別な存在にするギフトだ」とスピーチし、世界中の当事者に感銘を与えています。

第46代アメリカ合衆国大統領のジョー・バイデンも、吃音と生涯向き合い続けているリーダーの代表格です。学生時代にはアイルランドの詩を鏡の前で朗読し、顔の筋肉の動きと呼吸を何千回も確認するトレーニングを行いました。現在でも演説原稿には発話の区切りやブレスの位置を示すスラッシュ(/)がびっしりと書き込まれており、言葉に詰まりそうになった瞬間には即座に同義語へ言い換える技術が駆使されています。

映画界に目を向ければ、ブルース・ウィリスは高校時代、舞台に立って役を演じている瞬間だけ吃音が完全に消えるという神秘的な体験をし、それが俳優を志す決定打となりました。また、映画『パルプ・フィクション』等で知られる名優サミュエル・L・ジャクソンは、ブロックが起きた瞬間に特定の決め台詞を頭の中で唱えることで、呼吸と発声のリズムを取り戻す手法を編み出しました。さらには、世紀のマリリン・モンローが駆使したあの甘く囁くような「ウィスパーボイス」も、言語聴覚の指導員から吃音をカモフラージュするために指導された発声テクニックから誕生したという有名な逸話が残されています。

池田 達也
著者

池田 達也

Webメディアでの編集・執筆歴10年。読者の好奇心を刺激するストーリー作りを心がけています。