塗布した瞬間に生じるジンジンとした刺激から、「唇の粘膜が溶けているのではないか」「将来的に唇が色素沈着するのではないか」といったリッププランパー危険性デメリットに関する懸念がネット上で散見されます。しかし、国内外の化粧品基準をクリアした正規流通品において、安全な配合量の上限が厳格に守られている限り、過剰に恐れる必要はありません。
ただし、皮膚科学的な観点から見逃せない構造的弱点が存在します。唇の皮膚は一般的な顔の皮膚と異なり、角層の厚さが約3〜5層(通常の皮膚は約10〜20層)しかなく、皮脂腺や汗腺がほぼ存在しません。水分保持能力が極めて低く、外部刺激に対して無防備な部位です。
そのため、以下のようなコンディションで強い刺激のプランパーを使用すると、トラブルを引き起こすリスクが高まります。
- 唇にひび割れ、皮剥け、口角炎がある場合:刺激成分が傷口に直接触れ、強い痛みや炎症、刺激性接触皮膚炎を誘発する恐れがあります。
- アレルギー体質・植物エキス過敏症:トウガラシエキスやメントール、香料に対してアレルギー反応を起こし、唇全体が赤く腫れ上がるケースが報告されています。
- 過度な連続使用によるバリア機能低下:血行促進成分に過剰に依存し続けると、唇本来の保湿機能が乱れ、慢性的な乾燥を招く場合があります。
違和感や強い熱感、ピリピリを超えた激痛が生じた場合は、無理に我慢せず即座にティッシュや水で優しく拭き取り、刺激のないワセリン等で保護することが鉄則です。