検索エンジンで「爛漫 日本酒」と検索した際に目にする「まずい」という噂の正体を探ると、いくつかの明確な理由が浮かび上がってきます。決して品質そのものが劣っているわけではなく、飲み手の期待値や飲用シーンのズレが低評価を生んでいるケースが大半です。
最大の要因は、昭和から平成にかけて大衆酒として広く流通した「パック酒」や「普通酒」の印象が今なお根強く残っている点にあります。かつての三増酒(増醸酒)時代の名残や、居酒屋で劣化した状態で提供されたぬるいお燗を飲んだ経験から「アルコール感が強くて飲みにくい」と記憶している層が一定数存在します。
また、現代の日本酒トレンドである「フルーティーで華やかな無濾過生原酒」や「極端な超甘口・超辛口」を求めて定番の爛漫を口にした場合、昔ながらの落ち着いた食中酒スタイルに対して「個性が薄い」「物足りない」と感じてしまう傾向も見られます。
しかし、現在流通しているボトルをブラインドでテイスティングすると、その評価は一変します。雑味を削ぎ落とした綺麗な酒質と、料理の味を邪魔しない軽快な後味は、日々の食卓に寄り添う酒として極めて完成度が高いことが分かります。