『血界戦線』が名作と呼ばれる大きな要因に、声優陣による濃密な掛け合いがあります。ライブラの主要メンバーを演じるキャスト一覧を振り返ると、ベテランと実力派が揃い踏みした奇跡的なキャスティングであったことが確認できます。
アニメ版において、小山力也が演じるクラウスの重厚な正義感と、中井和哉演じるザップの破天荒なエネルギーの間で、宮本充のスティーブンは絶妙なバランサーとして機能していました。K・K役の折笠愛との軽妙かつトゲのある同僚同士の会話劇など、成熟した役者陣だからこそ出せるリズム感が作品のクオリティを底上げしています。
また、2.5次元舞台『舞台 血界戦線』シリーズでスティーブン役を務めた俳優・猪野広樹の存在も見逃せません。猪野広樹は、宮本充が作り上げたアニメ版のシルエットや声の質感を徹底的にリサーチし、長い手足を活かした鋭い回し蹴りとスーツ捌きでスティーブンを熱演。2.5次元ファンのみならず、原作・アニメファンからも「スティーブンが次元を超えて現れた」と大きな賞賛を浴びました。