カーテンの丈が長いからといって、いきなりハサミを入れるのは大きなリスクを伴います。一度切断した生地は元に戻せず、将来別の部屋へ移設する際に丈が足りなくなるトラブルを招くためです。切らずにミシンも使わない裾上げ切らない方法には、現場で即座に実践できる5つの選択肢があります。
最も手軽なのは、既存のアジャスターフックによる微調整です。レールに引っ掛けるプラスチック製フックの爪をスライドさせるだけで、約1〜3cm程度の丈詰めが完了します。工具も費用も一切かかりません。ただし、カーテンの上部がレールや天井に干渉して持ち上がるため、総丈で4cm以上の大きなズレがある場合には他の手法を組み合わせる必要があります。
5cm以上丈を詰めたい場面で威力を発揮するのが、安全ピン裾上げ裏ワザです。カーテンの表側に針目を出さず、裏側の折り返し部分(ヘム)の内側で生地をつまみ、等間隔に安全ピンで固定します。ヒダ(プリーツ)の山や谷の裏側にピンを配置すれば、室内側からは留め具が完全に見えなくなります。退去時や模様替えの際にはピンを外すだけで元の長さに戻せるため、賃貸住宅における応急処置として極めて実用性の高い手段です。
安全ピン以外にも、以下の方法を用いれば針やミシンを使わずに丈を綺麗に収めることができます。
- カーテンクリップ(リングランナー併用):カーテン上部を室内側に折り返し、クリップで挟んでレールに吊るす手法。ドレープに自然な折り返しが生まれ、海外風のラフでおしゃれな雰囲気を演出できます。
- アイロン不要裾上げテープ・布用強力両面テープ:熱を使わずに貼り付ける粘着テープ。アイロンを出す手間が省け、熱に弱い化学繊維でも安心して仮留めが可能です。
- カーテン裾上げテープ(折り返し接着):生地を切らず、余った裾を内側に大きく折り込んで熱接着テープで固定する方法。厚みが出やすいものの、裾に適度な重みが加わりドレープが真っ直ぐ落ちる利点があります。