国内トップクラスの配管副資材・水栓メーカーであるカクダイのシールテープの使い方や取扱説明書に準拠した、現場で確実に成果を出す施工ステップを整理します。
ステップ1:ネジ山の清掃と脱脂
古い水栓を外した後のメスネジ側および新規配管のオネジ側に、古いテープのカスやサビ、油分が残っていないか確認します。異物が残っているとテープが浮いて漏水の原因になるため、ブラシなどで完全に除去します。
ステップ2:持ち方とスタート位置の決定
オネジの先端を手前に向け、右手でテープの端を持ち、左手で配管を保持します。ネジの先端から1山分を必ず空け、2山目の谷にテープの端を人差し指でしっかり押さえます。
ステップ3:テンションをかけながら時計回りに巻く
テープを時計回りに回していきます。この際、テープがピンと張るように軽く引っ張りながら巻き進めます。ネジの山と谷の形状がテープの上からうっすらと浮き出る程度の強さが適正です。規定の回数(標準は6回前後)を重ねます。
ステップ4:テープの切断となじませ作業
巻き終わったらハサミを使わずに指で引っ張ってちぎるか、爪を立てて押し切ります。その後、親指の腹を使って時計回りにネジ部をなぞり、テープをネジ山へ完全に押し込んで密着させます。この「なじませ」を怠ると、ねじ込み開始時にテープの末端がめくれ上がります。
ステップ5:一方向へのねじ込み締め付け
メスネジに対して配管を真っ直ぐ差し込み、手締めでスムーズに入ることを確認してから工具で締め込みます。途中で引っ掛かりを感じた場合は無理に回さず、絶対に逆回転させずに慎重に目標位置まで締め上げます。
なお、大口径配管や給湯用の高温ライン、あるいは微細な段差が生じやすい古い鋳鉄管の接続においては、シールテープと液状シール剤の併用(ヘルメシールなどの嫌気性無溶剤シール剤)がプロの現場で採用されます。テープを巻いた上から液状シール剤を薄く塗布することで、テープの滑りを良くしつつ微小な隙間を化学的に硬化・充填するハイブリッドシール構造を作ることが可能です。ただし、一般家庭の軽微な水栓交換であれば、高品質なテープを正確に巻くだけで十分な止水性能が得られます。