板橋花火大会(いたばし花火大会)の真骨頂は、荒川を挟んで対岸の埼玉県戸田市と協調して打ち上げられるダイナミズムにあります。荒川河川敷の広大なオープンロケーションを最大限に活用し、都市部では打ち上げが難しい大型花火が次々と炸裂するプログラムは、花火愛好家からも高い評価を受け続けています。
大会の代名詞とも言えるのが、東京23区内では極めて希少な「尺五寸玉(15号玉)」の打ち上げです。開花時の直径は約400メートル、上空約360メートルまで打ち上げられる巨大な光の輪は、地響きのような重低音とともに観客の全身を震わせます。さらに、職人技の極致である芸術玉の競演や、フィナーレを飾る「大ナイアガラの滝」は、ワイドスパンの火の粉が荒川の水面に降り注ぎ、視界一面を白銀の世界へと塗り替えます。
なお、天候判断については「小雨決行、荒天中止」が近年の通則であり、順延日は設けられない運用が定着しています。警報級の大雨や強風、落雷の危険がある場合は夕刻までに中止判断が下されるため、公式発表のタイムラインを注視する体制を整えておく必要があります。