から好しは本当にまずい?噂の真相とガストとの違いをプロが徹底解剖

から好しは本当にまずい?噂の真相とガストとの違いをプロが徹底解剖

から好しは本当にまずい?噂の真相とガストとの違いをプロが徹底解剖とはどんな影響があるのか? 主要なファクトを簡潔に解説します。

2020年代前半に巻き起こったから揚げ専門店の出店ラッシュは、参入障壁の低さから急速に市場が飽和し、その後多くの独立系チェーンやタピオカ店からの鞍替え店舗が相次いで姿を消しました。そうした過酷な淘汰の波をくぐり抜け、から好しが安定した事業基盤を維持できている理由は、外食産業のビジネスモデルとして極めて堅牢な設計にあります。

最大の勝因は、すかいらーくグループの圧倒的な調達力(スケールメリット)にあります。世界的な飼料価格の高騰や為替の変動、食用油の価格改定が続く中、単独の中小店舗では耐えられないコストプレッシャーを、グループ全体の巨大な購買力で吸収しています。これにより、品質を落とさずに競争力のある価格帯を維持し続けることが可能となりました。

また、行動経済学の観点からも、から好しの「二毛作戦略」と「日常食化」は理にかなっています。から揚げという単一商材は、購買頻度(来店サイクル)がどうしても低くなりがちです。から好しは、ガストのインフラを間借りすることで新規出店の固定費を極小化しつつ、単独店では「蕎麦」や「親子丼」を投入することで、週に2〜3回通える日常的な定食屋へと脱皮しました。消費者に「から揚げを食べる場所」ではなく「安くて早い昼食を食べる場所」と認知させたことが、ブーム終息後も生き残り続ける決定的な強みとなっています。

井上 凛
著者

井上 凛

心身ともに健康で持続可能なライフスタイルをテーマに、最新のウェルネストレンドを発信中。