現在の日南響子に対する世間の熱量は、全盛期のティーンブームとは異なる、極めて濃密で信頼に満ちたものへと変化しています。SNSやオンラインコミュニティの声を抽出・分析すると、3つの共通する実態が浮かび上がります。
第1に、特撮ファンからの根強いリスペクトです。『非公認戦隊アキバレンジャー』で彼女が演じた青柳美月/アキバブルーは、格闘センス抜群でありながら重度のアニオタという強烈なギャップを持つキャラクターでした。本編で見せた鋭いハイキックやコメディセンスは、10年以上が経過した今でも東映特撮ファンの間で語り草となっており、「彼女のアクションのキレは本物だった」と回顧する声が後を絶ちません。
第2に、写真集や映像作品で見せた美意識への再評価です。日南響子名義で刊行された写真集や、武正晴監督の映画『銃』で見せた陰影のある佇まいに対しては、「ただ綺麗なだけでなく、どこか壊れそうな脆さと凄みがある」といった批評が寄せられています。表面的な華やかさだけでなく、内面の葛藤をそのままスクリーンに刻み込める数少ない女優として認知されています。
第3に、現在の母親としての発信に対する安心感と共感です。かつての危うさを知るファンほど、Instagramで我が子の成長を見守りながら小鳥を愛で、自らの音楽を発信し続ける姿に「生きていてくれて、表現を続けてくれて本当に嬉しい」という深い安堵の感情を抱いています。