蒲田駅東口を出て歩行者で賑わう通りを進み、目的の建物へ足を踏み入れると、中華鍋が奏でる小気味よい金属音と香ばしい油の香りが漂ってきます。店先の暖簾をくぐれば、100席を超える広々としたフロアは常に満席に近い状態。相席をものともせず餃子を頬張るサラリーマン、休日に遠方から訪れた家族連れ、昼飲みを楽しむ地元シニアなど、多様な人々が同じ皿を囲んで笑顔をほころばせています。
看板メニューである歓迎 本店の羽根つき餃子は、運ばれてきた瞬間に視覚を奪われます。皿を覆い尽くすかのような薄く繊細な羽根は、まるでレース細工のよう。焼き面はサクッと香ばしく、その一方で皮は熟練の点心師が手延べしたモッチリとした弾力を誇ります。
「普通の焼き餃子と同じ感覚で思い切り噛むと、正面の人にスープが飛んで大惨事になる」――現場の常連客が口を揃えて語るのが、この圧倒的なスープ量です。歓迎の餃子は、餡にしっかりと練り込まれた門外不出の白湯(パイタン)スープが熱で溶け出し、噛んだ瞬間に小籠包さながらの肉汁が爆発します。具材は豚肉と白菜、長ネギ、生姜がベースで、具にニンニクを一切使用していません。そのため、濃厚な肉の甘みがストレートに伝わりながらも後味は驚くほど軽やか。女性客やビジネスパーソンのランチ利用が極めて多い理由もここにあります。