カタカナ語を職場で使いこなすことが効率的であると信じ込んでいるビジネスパーソンほど、重大なマナー違反に無自覚な傾向があります。結論から言うと、社外の取引先や目上の上司に対して「ペンディング」をそのまま使うのは非常に失礼な行為とみなされるリスクがあります。
主な理由は2点あります。第一に、横文字ビジネス用語を多用すること自体が「相手目線の配慮に欠ける」「偉そうである」という印象を与えやすい点です。特に相手が伝統的な日本企業や年配の役員、あるいは専門用語に馴染みのない他業種の担当者である場合、不信感を生む決定打になります。
第二に、心理的な不誠実さです。「今回の提案はペンディングとさせていただきます」という返答は、日本語の「見送り」や「検討中」という言葉を曖昧にぼかした印象を与え、「不都合な返答を横文字でごまかしている」と受け取られかねません。取引先への連絡においては、専門用語に逃げず、誰にでも明快に真意が伝わる日本語を選択するのがビジネスマナーの鉄則です。