コンビニで梅酒を選ぶ際、多くの人が見落としがちなのがパッケージ裏面に記載されている「本格梅酒」という特定名称の有無です。ネット上では「どれも同じ梅味のお酒」と一括りに語られがちですが、実は製法上、明確な境界線が存在します。
日本洋酒酒造組合が定めた基準によると、梅、糖類、酒類のみを原料とし、酸味料・着色料・香料を一切使用しないものだけが「本格梅酒」と表示できます。チョーヤの「The CHOYA」シリーズや老舗酒造の銘柄はこの基準を遵守しており、梅本来の自然な有機酸や芳醇な香りをそのまま楽しむことができます。
一方で、コンビニで100円台半ばから手に入るカジュアルな梅酒サワー缶や大衆向けリキュールには、酸味や香りを補うためにクエン酸や香料が添加されているケースが珍しくありません。これらは「本格梅酒」ではないものの、決して劣っているわけではなく、「爽快な酸味が強調されていて脂っこい食事に合う」「価格が抑えられていて日常的に飲みやすい」という独自のメリットを持っています。
もう一つの落とし穴が、コンビニ梅酒アルコール度数の違いです。一般的な缶ビールやRTDサワーの感覚で紙パックやミニボトルの梅酒をグラスに注ぎ、そのままゴクゴクと飲んでしまうと、度数10%〜15%のアルコールが一気に体へ吸収されます。梅酒は糖度が高いためアルコールの刺激が舌の上でマスキングされやすく、知らず知らずのうちに適正飲酒量を超えて悪酔いしてしまう危険性があります。自分が手に取っている商品の度数を確認し、必要に応じて氷を入れたり割材を用いたりする配慮が不可欠です。