「深夜のファミマでお酒買おうとしたら保険証弾かれて追い出された」「カラオケの受付で学生証見せたら『写真がないタイプはダメ』と言われて友達に迷惑をかけた」――知恵袋やX(旧Twitter)には、同様の悲痛な叫びが毎日のように投稿されています。
一方、都内大手コンビニエンスストアで店長を務める男性(38歳)に現場の舞台裏を取材すると、アルバイト店員が直面している切迫した事情が浮き彫りになりました。
「お客様から『前はこれで通ったぞ』と怒鳴られるのが一番つらいです。ですが、覆面調査員(警察や本部による抜き打ち巡回)が頻繁に入っており、生年月日をしっかり確認しなかったり、顔写真のない書類で未成年に見えかねないお客様を通したりしたことが発覚すれば、その場で店舗指導が入り、最悪の場合は酒類販売免許の取り消し処分を受けます。アルバイトスタッフに対しても『迷ったら売るな、顔写真付き原本以外は断れ』と徹底して教育せざるを得ないのです」
現場スタッフも客を拒絶したいわけではなく、自らの職場と生活を守るために防衛線を張っているに過ぎません。「少し融通を利かせてほしい」という要求は、現場の労働者に対して法律違反と職務怠慢を強要する行為になりかねないという現実を知る必要があります。