ハリウッドの作品で際どい名称が与えられる背景には、単なる下ネタを超えた物語の文脈と強烈な諷刺が込められている。長年ファンを魅了し続ける長寿アニメ『サウスパーク』では、社会風刺の道具として過激で直接的なネーミングが日常的に用いられてきた。キャラクターの名称自体が既存の権威やタブーに対する痛烈なギャグであり、作品のアイデンティティそのものと言っても過言ではない。
また、近年の世界的人気作『ザ・ボーイズ』に代表されるアンチヒーロー物では、従来のヒーロー像を解体する手段として意図的な不快感や滑稽さを帯びた名前が与えられている。完璧な正義の味方という幻想を打ち砕き、キャラクターの持つ歪みや人間臭さを強調する演出なのだ。徹底したブラックコメディとしての質を担保するため、クリエイター陣は単語の響きやダブル・インテンダー(二重意味)の精度に極限までこだわっている。